11月3日~4日、山形県寒河江市、グリバーさがえ特設会場で開催された日本デュアスロン選手権寒河江大会およびさがえデュアスロンの審判執務してきました。大会当日はスタート時間を遅らせなければならないほど霧が深く、また男子の部より1時間50分後にスタートした女子の部では小雨の降るウェットコンディションでしたが、一方で気温はそれほど低くなく、選手たちにとっては走りやすかったのではないかと思います。男子はデュアスロンのスペシャリスト金田選手(筑波大学)が2位の選手とのマッチレースを制し、女子は平泉選手(流通経済大学)がバイクからの独走で、優勝を勝ち獲りました。男女ともバイクセグメントで集団が形成されず、パワーにものを言わせたレースとなりました。若い選手が大いに活躍し、良かったと思います!

会場となったグリバーさがえは、最上川の河川敷に設けられた多目的水上競技場・多目的公園で、水上競技場はカヌー競技を意識して設計されているようですが、トライアスロンにもピッタリの会場です(大会当日は水が抜いてありました。ちょっと降りてみたかった、、、😅)。東京都トライアスロン連合が大会開催に使用している海の森水上競技場と似た会場です。今後スイムコースの運営などで山形県協会の皆さんと情報交換もできればと思いました。
審判体制は山形県の加藤技術代表の下、東北ブロック6県を中心に12の都県から集まった審判団による競技運営で、僕はトランジションエリアを担当しました。ベテラン審判員も多く、様々な工夫も見られ、よく準備されたスマートな運営でした。
ここからは僕の学びと所感。
カーペットの固定方式。トランジションエリアや周辺のコースで路面にカーペットを敷くことがありますが、カーペットは巻いて保管するために「撒きグセ」がつき端がめくれやすくなることが多く、足を引っ掛けて転倒する選手もいるためガムテープや重しで固定しますが、なかなか思い通りに固定できません。当大会では、写真の建築資材として使われている両面テープを使ってカーペットを固定しました。かなりガッチリ固定できて、東京でも使用を提案してみようと思いました。


ボディナンバーステッカーに関する工夫。デュアスロンは冬に開催されることが多いため、一般的なスリーブレスのトライアスロンスーツの下に長袖のウェアを着たり、アームウォーマーやカーフガードを着用する選手が多く見られます。当大会では、ウェアの上から貼付できるよう、タトゥーステッカーに加え通常のステッカーを用意し、選手がどちらかを選べるようにしていました。北の国ならではの面白い工夫だと思いました。

こちらは工夫ではありませんが、トランジションエリアにおけるルールの運用事例です。当大会では独立型ラックではなくA型ラックを採用していました(A型の方がレンタル料が安いらしいw)。大会側としては、バイクを左、レースナンバーと用品収納カゴを右と想定してセットアップしていますが、選手は右利きの人も左利きの人もいるので、カゴを右に置くか左に置くかは選手が選択できます。写真の左の選手は左にカゴをセットして競技に臨みました。

ペナルティ(用具収納違反:E)の適用事例。デュアスロンでは1st Runと2nd Runでシューズを分ける選手がいますが、使い終わった用具はカゴへ収納するのが原則。この写真はT1で撮影したものですが、1st Runで使用したランシューズがカゴに収納されていないため、用具収納違反でタイムペナルティとなります。なお、2023年のWorld Triathlonルール改正により、「使わなかった」用具も収納することが義務づけられました。仮に、レース前にキャップやサングラスをカゴの外にセットし、装着せずに2nd Runに出て行ったとしたら、用具収納違反のペナルティとなります。

こちらは競技運営とは関係ありませんが、設営時に主催者の方が取ってくれた出前のそばです☺当地の名物、「冷たい肉そば」。とても美味しかったです!ちなみに「肉そば」と「鳥そば」があり、肉そばは親鶏、鳥そばは若鶏を使ったものなのだそう。

最後に、じんさんのトライアスロン審判Tips(今回の競技では活かされませんでしたが)。トランジション担当審判(特にエイジグルーパーの部)は、荷物預けの手順(有償か無償か、専用の荷物預け袋はあるか、荷物受付はどこかなど)を押さえておく必要があります。トランジションエリアには競技に無関係の荷物を置いておくことが禁じられていますが、荷物をどうしたらいいか分からずリュックサックごと持ち込んでしまう選手が結構いるからです。そのような選手がいたら、ルール説明と併せて荷物預けについて案内してあげましょう。
それではまた次のFOP(Field of Play – トライアスロンの現場のこと)で!